鋸南町の汚染土裁判

今から、およそ5年前に、鋸南町で汚染土壌処理施設の建設問題が起こりました。反対する住民を軽視した千葉県行政は、地元同意が得られない状況で、一方的に事前協議を終了し、事業者の鋸南開発に有利に取り計らいました。

このままでは、許可は避けられないと判断した住民たちは、平成26年11月に千葉地裁に提訴。木更津支部で裁判が行われました。

そして、平成28年7月に住民側が勝訴し、地裁から操業差し止めの仮処分決定が出ました。これで、事業者の計画は中断。県も実質的に許可を出すのが難しい状況になりました。

地裁の判断は主に2点です。

処分場から排出された汚染水が近隣住民のところに到達する危険性が十分にあり、また汚染水が漁業に悪影響を与える危険性が十分にあるとしました。

また、鋸南開発の財務状況に不安があり、この事業を遂行する能力も不足しているとしています。

これに対して、鋸南開発は今年2月に、差し止めに対して、異議申立てを行いました。同じく千葉地裁ですが、今度は千葉の本庁になります。

そして今日は、裁判の日でした。本庁1階で1500からでした。原告とその応援団が大勢、鋸南町から大型バス2台と何台かの乗用車で来ました。

裁判自体は傍聴できないのですが、裁判後にすぐ近くにある弁護士会館で裁判報告会があり、弁護団から裁判の概要について説明がありました。

3階にある最も大きな講堂で、弁護士からの報告と、住民との質疑応答があったわけですが、写真のとおり凄い人数で、150名くらいだと思われます。

今一番、千葉県内で勢いのある住民運動ではないでしょうか。

また、弁護団も頑張ってくれています。こういう環境訴訟では、弁護士はほぼ手弁当のボランティアです。損得勘定だと、大変すぎてやれません。

訴訟の内容としては、木更津支部と基本的に変わりませんが、より詳細になっています。

鋸南開発は今のところ、施設運営は安全だとする新たな有力証拠を提示できていませんから、住民側が木更津支部と同じように勝つことを期待したいのですが、油断は禁物です。

次の裁判期日は、10月24日火1500から同じく千葉地裁の本庁1階です。

裁判自体は傍聴できませんが、応援に来ていただけると幸いです。1階のロビーで裁判が終わるのを待っているだけでいいのです。また、終了後は近くの弁護士会館に移動して、裁判報告会が行われます。人が大勢いるので、流れに沿っていれば、弁護士会館の報告集会に入れます。

多くの人が来れば、裁判官も注目の訴訟だということで気合が入りますし、原告と弁護士の皆さんも勇気付けられます。

画像は、汚染土壌処理施設の航空写真